「佐賀県立九州陶磁文化館」 に対する検索結果 : 316

情報所有館 : 佐賀県立九州陶磁文化館 

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色絵桜花文瓢形瓶(仁清手)

いわゆる仁清手の色絵。仁清手とは17世紀後半に陶器の世界で一世を風靡した京焼の名工仁清の影響を受けたとみられる色 絵磁器である。黒の輪郭線を引かずに萌黄のような明るい緑や青などで賦彩するのが特徴であり、それに金・銀・赤などを加えて上品で繊細な装飾に仕上げたも の。有田で金銀焼付けが行われた1650年代後半から70年代にかけて、この仁清手の色絵も作られた。口縁部は竹をかたどっている。 :肥前・有田 / 1655~70年代


黒釉藁灰釉流瓢形瓶

元禄元年(1688)頃に川原一族が開窯した姶良郡の龍門司窯は、「黒もの(民陶)」が生産の主流で、現在も続いてい る。褐色の精選された胎土で作られた瓢形の大振りな徳利には、黒釉に青味を帯びた灰釉を掛けている。房飾りをつけて伝世した。高台内に「芳光」の刻印があ り、万延年間(1860~61)頃の陶工、川原芳光、一説には川原源助の作と伝えられる。 :薩摩・龍門司窯 川原芳光作 / 19世紀後半


色絵樹木文大皿(青手)

成形や焼成が技術的に進歩したこの時期の製品らしく、器は薄く軽い。平らにカットした口唇部に口銹を施し、青手タイプの 後期の特徴を有している。勢いのある波文を黄色であらわし、その前に立つ樹木を描いたシンプルな構図。周辺部の文様は木目をあらわした文様とされ、緑色は 暗めの発色にあがり、濃密な印象を与える。 :肥前・有田 / 1650~60年代


色絵山水文大皿(青手)

口径40センチを超える堂々とした大皿。口縁には口銹がほどこされている。黄色の背景は雲気文で埋められ、山や木々は緑 や青で表現される。色絵の発色は濃厚で、黄色と緑のコントラストが美しい。このような色彩感は金碧障壁画からの影響であるともいわれている。 :肥前・有田 / 1650~60年代


染付 蛇籠水葵文 皿

見込みに蛇籠(じゃかご)と水葵(みずあおい)、流水が描かれており、いずれも水と水辺に関係した文様が描かれている。 蛇籠は護岸や水制などに用いられる道具であり、それに守られるように水葵が描かれている。この水葵も以前は水辺や水田で見られたが、現在では絶滅危惧種と なっておりほとんど見られなくなっている。(柴田夫妻コレクション7-168) :肥前・有田 / 1650~60年代


色絵 瓢箪唐子文 変形小皿

このような西洋の風景が描かれたものは、輸出用の特別注文品である。また、このような風景画は、オランダの風景画家であ るフレデリック・ファン・フライトム(1632-1701)によって手本が描かれたと考えられていることから、「フライトムスタイル」と通称されている。 同様の作品は、中国やオランダの窯でも作られている。(柴田夫妻コレクション7-545) :肥前・有田 / 1650年代頃


染付 岩松唐人牡丹唐草文 大皿

見込には欄干のついた道をゆく大人と子供の唐人が描かれている。その道には太湖石、草花、松樹が据えられている。周囲に は6枚の色紙が散りばめられていて、太湖石に松竹梅の図や四方(よも)襷(だすき)文などが描かれている。背景にはこの時代特有の牡丹唐草文が描かれ、口 縁部には花唐草文様帯が廻らされている。外面の八方に小花をもつ独特の唐草文が描かれている。十六方に小花文が配置されている。高台内染付銘「福」。高台 内ハリ目跡11個。白磁胎には細かい貫入(かんにゅう)が発達している。(柴田夫妻コレクション7-301) :肥前・有田 / 1660~70年代


染付 瓢箪鳳凰文 輪花皿

内側面に陽刻の瓢箪形(ひさごがた)の窓を均等に5個配置し、それぞれに鳳凰(ほうおう)を描いている。これらの間も羽 を広げた鳳凰と唐草文により埋められているが、中央の見込(みこ)みは白抜きである。 ロクロ型打ち成形により精巧に作られた染付皿で、口縁部は口銹(く ちさび)が施されている。成形、意匠、絵付など、いずれも高度で優れた技術によって作られた、17世紀後半の有田磁器の到達点の一つを示す名品であ る。(柴田夫妻コレクション7-310) :肥前・有田 / 1660~80年代


染付 山水扇波文 輪花大皿

富士山の絵が描かれた扇を六面配置し、扇の間を波の文様(青海波(せいがいは)文)で埋めています。また、口縁部にも波 頭文が一周しています。中央には風景の文様が描かれていますが、うねる波と遠景に四隻の帆かけ舟が描かれていることから、浜辺の情景であると思われま す。(柴田夫妻コレクション8-126) :肥前・有田 / 1690~1710年代


染付 梅雲気七宝文 耳付壺

首が比較的長く、肩をはらず胴部が丸い形状をなす1630~40年代の特徴をもった壺である。高台をつくらず底部を削り こみ、底部内の一部は無釉(むゆう)である。肩には5つの縦耳(うち2つのみ残存)をもち、鎬(しのぎ)状の浅いヘラ彫りがめぐらされている。窓の中には 花卉(かき)文を描き、地文様(じもんよう)は渦(うず)文、雲気(うんき)文、七宝(しっぽう)繋(つなぎ)文をほどこしている。いずれも同時代の皿な どの製品にも多用された文様である。(柴田夫妻コレクション7-8) :肥前・有田 / 1630~40年代


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