「佐賀県立九州陶磁文化館」 に対する検索結果 : 316

情報所有館 : 佐賀県立九州陶磁文化館 

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染付竹虎文大皿

口縁部は三方に窓を配置し松・竹・梅を描き、窓と窓の間には毘沙門亀甲文を地文としている。その内側は二重圏線で区画さ れ、2種類の果木が描かれる。見込には、竹林を背景に2頭の虎が飛び跳ねる様を描き、静的な画面の中に2頭の虎が浮かび上がってみえる。外面にはアヤメ科 の植物などとともに水鳥が1羽描かれる。高台外面には櫛歯文、高台内の二重圏縁内に「寿福」を崩したと思われる銘を書いている。また、ハリ目跡が6ヶ所に 残る。 :肥前・有田 / 1650~60年代


色絵花鳥文六角壺

柿右衛門様式の代表的な作品である板作りによる色絵六角壺を模倣した作品。残念ながら蓋は残っていない。焼成原因してい るのか、腰部がへたっている。文様は忠実に写しながらも、曲線を強調する画工のくせがみられ、オリジナルにはない金彩を多用している。底部は平底無釉で、 中央に押印による錨(いかり)の窯印が貼り付けられている。この窯印はチェルシーのなかでも1750年から1753年まで用いられたものという。 :イギリス・チェルシー窯 / 18世紀中葉


染付草花文皿

高台内に享保8年(1723)の銘があり、平戸・三川内焼の歴史を知る上で貴重な資料である。釉面はしっとりとしていて 光沢があまりない。銘は染付で「奉納肥前平戸 松浦肥前守内玉置山牧山氏廷林 享保八年卯」と記されている。見込に描かれた菊と桔梗の文様は繊細な表現で あり、17世紀末の柿右衛門様式に通じるものがある。裏面には渦状の蔓をともなう唐草文がめぐっている。高台内にハリ支え跡が1個みられる。 :肥前・三川内窯 / 享保八年(1723)


染付芙蓉手鳳凰文大皿:VOC銘

中央にオランダ東インド会社の頭文字「VOC」を組み合わせた社章をあらわしている。この社章はオランダ東インド会社に 帰属するもののサインであり、所有物である倉庫、大砲、旗印などに入れられた。このVOC銘のはいった磁器製品は、各地の商館などで使われるために注文生 産されたものと考えられている。長崎出島の発掘調査で、多くの類品が出土している。 :肥前・有田 / 1690~1710年代


染付水草文三足付鉢

外側面に唐花唐草文、内面には水草文が描かれている。釉はわずかに青みを帯び柔らかな印象を与える。呉須の発色がよい が、亀山焼の染付の上手のものはこのような色調が多い。また特徴のある唐草文も亀山焼にはよくみられる。内面の水草文には魚が描かれていないが、金魚を泳 がせるための配慮であろうか。裏面には獣面の三足がつき、高台内にはハリ支え跡が5個みられる。 :肥前・亀山窯 / 19世紀前半


染付楼閣山水文皿

口縁部は鍔縁状を呈し、幅広の圏線が二重にめぐる。その内側に如意頭の繋文、櫛歯状の斜線、圏線が三重にめぐる。見込 は、川辺に岩・笹が描かれ、雲間に建物が2軒見え隠れしている。遠景には帆掛舟が2艘みえる。裏面は染付で、口縁下に圏線、三方に三つ星文を入れ、高台内 には「ひせ(肥前)の中の人○○一 くろ仁た(黒仁田)○○衛☆」と記される。高台内には焼成時に道具の上に敷いた砂が多く熔着している。 :肥前・有田 / 1610~30年代


色絵芭蕉欄干文大皿

口縁部や区画の文様は、元来、明末の景徳鎮の染付鉢にみられた意匠から変化したものである。肥前・有田産で高台内に「元 禄年製」銘をもつ同様の意匠の皿がある。元禄(1688~1704)頃から金襴手様式の色絵を作るなかでうまれたものとみられる。外面の細かい花唐草文も この頃の有田磁器にみられ、おそらく有田の輸出色絵の写しを景徳鎮で行った例の一つと思われる。染付素地に、赤・緑・黄・金などの色絵具で文様を表す。 :中国・景徳鎮窯 / 1700~40年代


染付人物山水文皿

轆轤による成形の後、型にかぶせて変形させ、口縁部を波状にしている。口縁部外面は、一方を四方襷文で埋め、他方は梅の 折り枝を2ヶ所に描いている。見込は、二重圏線内に深山幽谷を背景に雲水らしき中国の人物を描き、人物の傍には鳥籠が描かれている。文人画的な趣味が窺わ れる。口縁部外面には梅花と宝珠が、それぞれ2ヶ所に描かれている。高台内は圏線がめぐり、二重円内に「福」字かと思われる変形銘が書かれている。 :肥前・有田 / 1650~60年代


色絵雲龍文大皿(低火度焼成)

素焼素地に低火度彩を施した珍しい作。伝世品にもほとんどこのような作例はみられない。有田の赤絵町遺跡からこのような 素焼素地に直接色絵を施した深皿の陶片が出土している。黒・赤茶・青の線描きで文様を描いたあと、低火度の透明釉を全面に施す。その上に緑・紫の絵具で内 面の龍や外側面を塗り埋めている。見込中央の薔薇文の花は赤い線描きに沿って剥離がみられる。高台内には一重圏線にオランダ東インド会社の社章である VOC銘が記されている。 :肥前・有田 / 1700~40年代


色絵龍文大皿

見込に2匹の相対峙する龍、その周りに16匹の龍を表している。とりわけ内側面の龍は絡みあうかのように曲がった姿態を とっているので、グロテスクな印象を与える。この16匹の龍は相対峙する4匹の龍を途切れさせることなく巧妙に四方に描いたものである。裏文様は七宝・宝 珠文が三方に配されている。高台内にはハリ目跡が2個残り、二重圏線がめぐらされる。有田町赤絵町遺跡から同類品の陶片が出土している。 :肥前・有田 / 1690~1730年代


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