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情報所有館 : 日産エンジンミュージアム 

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7型エンジン

7型エンジンのルーツは日産自動車の前身のダット自動車製造(株)が、1929~1930年に小型乗用車DAT91型用に開発した、直列4気筒、排気量495cc、サイド・バルブ式エンジン。1935年に排気量を722ccに拡大し、7型となり小型車・ダットサン14型に搭載。1935年は日産自動車横浜工場が日本ではじめて自動車一貫生産方式で操業を開始した年で、7型エンジン生産用に米国から当時の最新の生産技術と多数の生産設備が導入された。保存している7型5640号機は1935年の横浜工場製。年代:1935


P型エンジン

日産自動車は、1937年大型トラック分野に進出するため、米国グラハム・ページ社から大型車用エンジンの設計図面と生産設備一式を買収した。このときのA型エンジン(直列6気筒、排気量3670cc、サイドバルブ式)をもとに、1955年に排気量を3956ccに拡大。1959年にはバルブ駆動方式を高速・高出力型のオーバー・ヘッド・バルブ(OHV)式に変更して、新型ニッサン・トラック680型に搭載。エンジン型式もP型となった。保存しているP型091146号機は1970年の横浜工場製。年代:1970


C型エンジン

1957年、日産自動車は英国オースチン車の1H型エンジン(直列4気筒、排気量1489cc、オーバー・ヘッド・バルブ(OHV)式)の国産化生産用に、わが国初のトランスファーマシンを導入。C型エンジンはこの設備を使って1H型の排気量を988ccに縮小したもの。この改造設計は技術支援のために招聘中の米人ドナルド・ストーン氏の指導によったのでC型を「ストーン・エンジン」と呼んでいる。C型を搭載したダットサン210型は1958年の豪州ラリーで優勝し信頼性の高さを証明した。保存中のC型06424号機は1957年の横浜工場製。年代:1957


G型エンジン

日産自動車は1950年代後半に英国オースチン車の4気筒エンジン(1H型)を国産化したが、その後高速、高出力化の市場ニーズが高まり、1960年に日産独自で直列4気筒、排気量1488ccのG型エンジンを開発し、新型ニッサン・セドリック30型に搭載し発売した。G型エンジンは当時の最新技術を結集し、オースチン車エンジンに比べショートストローク化していることなどでオーバー・ヘッド・バルブ(OHV)式ながら軽量・高速タイプが特徴になっている。保存しているG型59126号機は1962年の横浜工場製。年代:1962


G1型エンジン

旧プリンス自動車工業(株)の前身、たま自動車(株)は、1952年に最初のガソリンエンジン搭載の中型プリンス乗用車ALSI型を発売した。エンジンは直列4気筒、排気量1484cc、オーバー・ヘッド・バルブ(OHV)式のFG4A型で、富士精密工業(株)が開発・生産した。その後、FG4A型は1963年に新型プリンス・スカイラインS50型に搭載。さらにエンジン型式をG1型と改称。保存しているG1型219801号機は1966年(推定)のプリンス自動車工業・村山工場製。年代:1966


G15S型エンジン

1960年代後半、日本の高速自動車道路網の整備が始ったことに対応して、自動車用エンジンの高速化が進められた。日産自動車でも小型乗用車スカイラインのエンジンを従来のオーバー・ヘッド・バルブ(OHV)式のG1型を置換えるため、高速・高出力型のG15型エンジンの開発に取組んだ。G15型は直列4気筒、排気量1483cc、シングル・オーバー・ヘッド・カムシャフト式(SOHC)を採用、1967年ニッサン・スカイラインS57型に搭載し発売した。保存しているG15型000001号機は1967年の村山工場製。年代:1967


FJ20ET型エンジン

1981年、ニッサン・スカイラインR30型に、2000DOHC RSシリーズを追加。エンジンは直列4気筒、気筒当り4弁式ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト(DOHC)式の新開発FJ20E型を採用。1983年、このFJ20E型をベースにターボ・チャージャー仕様としたFJ20ET型を開発し、「スカイライン2000RSターボ」に搭載、発売した。排気量1991cc、DOHC式、ターボ仕様エンジンとして圧倒的なパワーを誇ったエンジンで、1980年代なかばの高速走行時代を牽引した。保存中のFJ20型037955号機は、1983年の日産工機(株)製。年代:1983


U20型エンジン

1967年、小型スポーツカーのダットサン・フェアレディに、排気量1982cc、シングル・オーバー・ヘッド・カムシャフト(SOHC)式のU20型エンジンを搭載した強力なモデル、SR311型が発表された。U20型エンジンは、1960年に登場したG型エンジン(直列4気筒、排気量1488cc、オーバー・ヘッド・バルブ(OHV)式)をベースに排気量の拡大とシングル・オーバー・ヘッド・カムシャフト(SOHC)式化を図ったもの。保存中のU20型08605号機は、北米輸出仕様のダットサン・スポーツ2000(SR311型)に搭載したエンジンで、1968年の横浜工場製。年代:1968


L20ET型エンジン

1969年に登場した直列6気筒、排気量1998cc、SOHC式のL20A型エンジンは、4気筒のL型と主要コンポーネントを共通にしたモジュール設計で、モータリゼーション拡大期の大量生産に対応した生産性の高いエンジン。1979年、L20A型に,わが国で初めて市販車用にターボ・チャージャーを装着したL20ET型を開発、ニッサン・セドリック/グロリア430型に搭載した。保存しているL20型001803号機は1979年10月から83年5月の間の横浜工場製。年代:1980


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