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情報所有館 : 北海道博物館
鋤は土を耕起するより水路や溝を切るための農具でホゾともいう。柄はT字や真直で先が巻鉄や風呂を持つ在来型と刃先が鉄製で柄が割木やD字の洋式ショベル型の両方の影響がある。T字柄の関東鋤、新篠津村で収集。
鰊締粕製造で角胴、丸胴などの圧搾機を置いた台。絞られた油水は、四方の窪みに流れ、さらに一角に開けられた穴を通して樋に誘導された。
ニシン締粕製造の圧搾機。煮沸されたニシンはテコまたはキリンの力で水分、油が絞られた。形態から角胴ほかに締胴、胴とも云う。
ニシン潰し作業で数の子、白子を抜き取る潰し手が腰掛ける台。下敷と一緒に使用された。
鰊漁場での船澗、前浜などの修理具。冬季の時化で堆積した玉石、砂利の除去に使用された。柄で操作したほか、左右の鉄環の綱を結んで引揚げた。
鰊建網漁で放卵された子を網から叩き落とすのに使われた棒。網は婦女子により広げられ、音頭を取りながらおこなわれた。この作業歌が「子たたき音頭」。
鰊締粕の粉砕機。粕玉は粕切り包丁などで大まかに切断された後、手動式粕砕き機で細分された。ほかに道南の鰯漁場でも使われた。
鰊漁場で使われた二人用手持ち運搬具。生ニシンのほか乾燥した笹目などの運搬に使われた。縦76、横66、深さ25センチの木箱に担架式の握手付き。
鰊締粕製造で使用された油水分離槽。圧搾台より流失した油水は、樋を伝って流入し、上層に油、下槽に水分が分離された。油溜めとも云う。
わら綱をより合わせ太い綱にする綱打具の一部。かがみ板にはギッチョと称した回転軸を通す。板の左右を持った2名により回転された。