「電気の史料館(休館中)」 に対する検索結果 : 300

情報所有館 : 電気の史料館(休館中) 

前の10件 (171-180/300)    次の10件

千葉火力発電所1号タービン発電機 主蒸気止弁(MSV:Main Stop Valve)

・千葉火力発電所1号タービン発電機に使われていた主蒸気止弁(MSV)である。タービンには、流入する蒸気を制御するために主蒸気止弁、加減弁、再熱蒸気止弁、中間阻止弁などが設けられている。主蒸気止弁は流入蒸気を遮断してタービンを停止させるもので通常は全開で運転している。ボイラーからの蒸気流に最初にさらされる弁であるため、温度変化によるクラック発生、ボイラースケールなどの異物の飛来による損傷防止への配慮が必要である。 ・蒸気温度<538℃> ・蒸気圧力<127kg/cm2>


千葉火力発電所(千葉県) ボイラー炉壁(耐火材方式)

・千葉火力発電所1号機(1957年運転開始)のボイラー炉壁の一部である。このボイラーの完成により、日本の火力発電所は急速に高温・高圧化が進められることとなった。当時最も一般的であった亜臨界自然循環ボイラーで、水壁管にはフィン無しの単管を使用した。そのため火炉外部への放熱を避ける耐火材として、熱損失と据付コストにおいて当時優れていたレンガを使用している。耐火レンガ壁は、現在はほとんど使用されていない。 ・昭和32年当時「東洋一」と呼ばれた設備のボイラ炉壁カットモデル ・最大蒸発量/435t/h ・主蒸気圧力/127kg/cm2 ・主蒸気温度/538℃ ・再熱蒸気温度/538℃ ・火力発電 ボイラ側 ボイラ本体 ・レンガによる耐火方式(レンガ含むカットモデル) ・1000×1000mmカット 500kg


広野火力発電所(福島県) ボイラー炉壁(スパイラル全溶接水冷壁方式)

・電力需要の昼夜間格差の拡大や原子力発電比率の増大などに対応する需給調整用の発電所として建設された、広野火力発電所の1号機(1980年運転開始)ボイラー炉壁の一部である。国産の超臨界圧変圧貫流ボイラーで、水壁管には、スパイラル・ウェルデッド壁構造が採用された。垂直管では火災の強弱によって収熱にムラが生じるが、スパイラル構造にすることにより水壁管の収熱を均一化でき、プラントの部分負荷での効率向上、起動時間の短縮、起動損失の低減を成し遂げながら、最低出力の低減が可能となった。・最大蒸発量<1950t/h> ・主蒸気圧力<246kg/cm2> ・主蒸気温度<538℃> ・再熱蒸気温度<566℃>


新東京火力発電所(東京都) 低圧側タービンブレード 

・新東京火力発電所2号機(1956年運転開始)の低圧タービンブレードである。 本タービンは、当時としては最高の蒸気条件(圧力88kg/㎝2、温度510℃)を持つ出力 66000kWの衝動タービンとして設計・製作された。 低圧最終段翼は23inchで、当時の3000rpm翼としては最長。材質にはクロム(Cr)・モリブデン(Mo)・バナジウム(V)鋼を採用した。 ・タービン段落数<高圧:17段 / 低圧:5段×2流> ・新東京火力発電所は1991年8月廃止


袖ヶ浦火力発電所(千葉県) 低圧側タービンブレード 

・袖ヶ浦火力発電所は大容量機の国産技術を確立させた発電所である。これは4号機 (1979年運転開始)の低圧側タービンブレードで、最終段翼には、火力発電用蒸気タービンとしては当時最長の44inch翼が採用されている。低圧最終段翼は、その出力がタービン全体の出力に占める割合が100万kW級で6~8%と大きく、翼性能がタービン性能に及ぼす影響が大きい。そのため高い翼効率が要求される。また、翼長が非常に大きいため強度、振動上の信頼性も重要である。 ・定格出力:100万kW ・回転数(Pri/Sec):3000rpm/1500rpm ・主蒸気圧力:246kg/cm2 ・主蒸気温度:538℃ ・再熱蒸気温度:566℃ ・タービン段落数:高圧/13段×2流 中圧/7段×2流 低圧/12段×2流×2基 ・低圧最終段翼長:44inch


菖蒲ケ浜発電所(栃木県) 水圧鉄管

水力発電所の管路には高い水圧がかかり、部材や接合部に強度が求められる。 この鉄管は戦前に設置された菖蒲ヶ浜発電所のもので、接合部にはリベットが用いられている。 ・設置年:1916年 ・水力発電(その2) 水路等 水圧鉄管 ・鋲接管を採用。 ・φ=1.5~0.5m,L=99.1m,総重量=18t


穂積発電所(長野県) 電気式調速機

・1971年に千曲川発電所に設置された初期のトランジスタ型電気式調速機で、1991年まで使われた。調速機は水車の回転速度と出力を調整する装置で、水車の回転速度の変化を検出して規定の回転数に保たれるよう自動的に水車への流量を制御する。はじめは機械式であったが、制御を電気的に行う性能の優れた電気式の登場で次第に置き変わっていった。電気式の初期タイプである真空管型は故障が多く、マグアンプ型は応答性が悪いなどの欠点があり、広く使われるようになったのトランジスタ型が登場してからである。現在は、コンピューターで制御するデジタル型の時代になっている。


HK式ピトー管法流量測定装置

・ピトー管方式により水圧鉄管内の流量を測定する装置である。開発者の名前(東京電力社員川崎毅氏)と発送電からHK式と名付けられたという。水車効率を管理するうえで、流量を正しく把握することが課題であったが、時々刻々変化する流水の状態を、ある測定点の鉄管断面での流速分布を測定できることから、飛躍的な精度向上がはかられた。HK式落差測定装置と組み合わせることにより、水の持つエネルギーが算出でき、これと発電機出力から、水車効率が得られる。1950年代に導入、東京電力管内の数多くの発電所で測定が行われ、水車効率がより正確に測定されるようになったことから、その後の水車効率向上技術に大いに貢献した。


HK式落差測定器

水力発電所において水車の有効落差を測定する装置である。HK式ピトー管とともに水車効率を測定するために開発されたことからHK式と名付けられた。この測定器を導入する前は、土木測量による標高差と実験公式から有効落差を算出していたため、正しい値を求めることが困難であった。 HK式ピトー管法流量測定装置によって測定した流速と落差測定値から有効落差が算出できる。 ・機種:落差水圧計 ・メーカー:加藤工業 ・測定範囲:最大測定水圧 50kg/cm2=落差500m相当 :最小測定単位 落差20mm相当 ・水力発電器具 ・油ポンプ式圧力校正器


72kV 碍子型油遮断器

・碍子型油遮断器は、それまでの油入遮断器に比べて油の使用量が少なく、保守点検が容易であることから、1930年代から広く普及した。自力消弧用膨張消弧室と他力油衝消弧室を併用しており、遮断電流にかかわらない安定した遮断が可能となっている。 ・定格<72kV 1.2kA> ・遮断電流<20kA>


前の10件 (171-180/300)    次の10件