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情報所有館 : 東北大学総合学術博物館 

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佐田反射炉の滓 

大分県宇佐郡安心院町佐田、嘉永6年の反射炉から採集.大橋周ニ『幕末明治製鉄史』(アグネ)によると,佐田反射炉は庄屋賀久惟熊(かく・これたけ)が建造した.本命の鉄は溶かせなかったともいう.これは銅滓のようである.


ポプロニアの鉄滓

ポプロニアはイタリア,エルバ島の対岸、エトルリア時代にエルバ島の鉄鉱石製錬で栄えた. この地域には膨大な鉄滓の堆積があり,まだ鉄分が残っているので第二次世界大戦時に採掘したら,下からエトルスク時代の未盗掘の装飾古墳がいくつか出土した.現在エトルスク美術の本には必ずここの古墳の図版が出ている.


玉鋼と海綿鉄 

大正時代にたたら製鉄が不採算で閉山し,軍刀用の玉鋼が必要になったので昭和5年,日立金属安来工場が中心になって「靖国たたら」を建造,敗戦まで操業した. 現在の日刀保たたらは靖国たたらの大床を再利用したもの. 戦前の靖国たたらの玉鋼と,戦後刃物鋼材として鳥上の砂鉄から直接還元法で作った海綿鉄.


南部鉄瓶製造工程標本

南部鉄瓶の製造工程.ただしこの方式は現在は高級品のみ.茶の湯釜や在銘の鉄瓶など.一般の鋳物は生型と自動鋳造装置で作る.


天工開物タイル画

中国明代の技術書『天工開物』から、石炭採掘、製塩、製鉄の場面を記念タイルに焼き付けたもの.中国鉱冶工程学会(台湾)50周年記念品.2セット中破損したものを除いて組み立て. 天工開物の図版は良く見るがタイル画にしたてた物は珍しい.


鉛 瓦 

加賀前田百万石の菩提寺,曹洞宗高岡山瑞龍寺仏殿の鉛瓦.瑞龍寺は江戸初期の総門・三門・仏殿・庫裏・座禅堂・法堂・方丈と回廊の伽藍配置を残し国宝に指定されている.安土桃山時代の鉛瓦の実物が残っているのは貴重.


ホウ素化合物単結晶

金属硼化物,切削工具などに使う高硬度材料.当時の通産省名古屋工業技術試験所で試作されたもの.「Fe bath( bath中のdiboraidの濃度は10mole%) により酸化アルミニウム坩堝中アルゴンガス雰囲気中で1660-1670℃から1250℃まで1時間5℃で冷却.その後室温まで50‐100℃/hrsで冷却しマトリックスを塩酸(水1:1)で溶解して単結晶を取り出した」 (説明手紙) 註:送り状にIVa とあるがチタン属はIVb


V3Ga超電導材料

バナジウム・ガリウム金属間化合物の超電導材料.当時世界最強力の電磁石に使われて注目を集めた.電気や熱の伝導度が高い銅の中に埋め込んであるのは万一ヘリウム漏れなどで超電導状態が破壊されても安全なため.


鉄滓/韓国

韓国ウルサン郡達川地区の製鉄遺跡採集の鉄滓.窪田氏が故尹東錫博士と韓国の製鉄を調査していた時に採集された.ここは嶺南大学の権教授の報告によると李朝時代から日本の明治時代まで創業していた製鉄遺跡.


法隆寺釘 

世界最古の木造建築法隆寺より昭和23年の解体修理で出た鉄釘.最後の堺鍛冶・水野正範氏が西岡常一法隆寺大工棟梁の大工道具を製作して御礼に頂いた物という.3本の内1本(no.3)を1978年にフランスの『鉄の歴史博物館』に贈り,残り2本を収蔵.


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