- 18年度公募研究要項
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日本の技術革新 −経験蓄積と知識基盤化−
20世紀、特にその後半において我が国は世界に誇る技術革新を達成してきました。本領域は、20世紀後半の技術革新を対象とし、その経験に関する資料を蓄積し、分析し、解釈することにより、21世紀における新たな技術革新に役立つ知識基盤を形成することを目的としています。このために、1.「技術革新の資料収集」として、我が国の技術革新の成果である製品・設計図・人物記録・オーラル記録・企業内資料など、経験を示す資料についての調査研究、2.「技術革新の分析」として、技術の分野別・テーマ別の時系列的な整理と技術革新過程の分析など、事実に基づいた技術革新経験の分析、3.「技術革新の解釈(インタープリテイション)」として、技術革新の社会・文化との相互関係など、日本の技術革新についての多面的な解釈、これら3つの軸を設定します。また、これらの研究によって得られた成果は、技術革新に携わる研究者や、将来を担う若者など、多様な人々が有効に利用しうる知識基盤として整備し,発信します。
(研究項目)
このため、次の研究項目について、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、これらに関連する一人又は少数の研究者による2年間の研究を公募します。1年間の研究は応募の対象としません。公募研究の単年度当たりの応募額は、200万円程度とします。採択目安件数は、概ね20件程度を予定しています。
なお、公募研究の内容は日本の技術革新経験に関する上記研究について多様な分野(例えばMOT)からの応募を期待しますが、具体的な事例等を基盤にした研究であることが望ましいです。また、工学的な手法による分析(例えば知識工学の活用)なども期待します。
A01 日本の技術革新 −経験蓄積と知識基盤化−領域略称名:日本の技術革新
領域番号:453
設定期間:平成17年度〜平成21年度