大平発電所の当時世界最高揚程(545m)の フランシス形ポンプ水車

資料番号 : 901390200041
所在等 株式会社 東芝 京浜事業所
所在地 神奈川県横浜市鶴見区
製作(製造)年 1975
種類 設計図・文献、写真
製作者(社)等 株式会社 東芝
調査機関団体 平成18年度田中主任調査員調査分
特徴 1960年代に多くの揚水発電所が建設されたが、これらはいずれも揚程が100~250m程度であった。1960年代後半になり揚水発電所の建設費削減のため高落差化が要請されるようになり、1973年に電源開発 沼原発電所に世界で初めて揚程500mを超えるポンプ水車(日立製;揚程528m、出力230MW)が設置され、運転を開始した。 一方、九州電力でも、沼原を凌ぐ最高揚程545mの大平発電所の建設を計画し、1971年に東芝、日立に各1台を発注した。この1号機(東芝製;揚程545m、出力256MW)は1975年4月に運転を開始した。これにより、わが国のポンプ水車は、沼原に引き続き世界のポンプ水車の揚程の記録を更新した。東芝では、このポンプ水車の製作経験に基づき、以後、旧ユーゴスラビアのBajina Basta発電所向けポンプ水車(揚程622m、出力315MW、1980年運転開始)およびブルガリアのChaira発電所向けポンプ水車(揚程701m、出力216MW、1987年運転開始)を製作し、世界のポンプ水車の揚程の記録を相次いで更新していった。
資料公開状況 非公開
調査票記入日 2006/11/28
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