「電子レンジ」 に対する検索結果 : 50

(1-50/50)

日本初の業務用電子レンジ DO-2273

当社は1956年(昭和31)に電子レンジの研究を開始し、1959年(昭和34)に国産第一号機を完成、翌1960年(昭和35)に開かれた大阪国際見本市に出品して注目を集めた。そして1961年(昭和36)に発売した市販第一号機は、汎用電子レンジのデビューとなった。1962年(昭和37)には国鉄の食堂車に採用され、1964年(昭和39)の新幹線開業ではビュッフェで暖かい本格的な料理を提供するというユーザコンシャスな活躍を続けた。年代:1959年

情報所有館 : 東芝未来科学館 


家庭用電子レンジ ER-501S

1968年(昭和43)に発売された家庭用電子レンジER-501Sは、出力550Wで、性能、品質、安定性などすぐれていることが認められ、食品衛生上、安心して使用できる優良調理機器として、日本食品衛生協会から推奨された。家庭用100V電源で使用可能で、独自のAPC方式(自動出力安定化回路)の採用で安定した高出力と一段の効率アップが図られている。また、高性能特殊セラミックマグネトロンを使用し、調理完了をチャイムで知らせる安全ベル付きである。年代:1968年

情報所有館 : 東芝未来科学館 


国産第1号電子レンジ R-10

1962年シャープが発売した国産初の業務用電子レンジ。極超短波のマイクロ波を照射して調理することから、火を使わない「夢の調理器」として注目の的となった。

情報所有館 : シャープミュージアム 


国産初のターンテーブル式第1号家庭用電子レンジ R-600

1966年にシャープが発売した国産初のターンテーブル採用の家庭用電子レンジ。これにより、ムラ焼けやムラ加熱が解消し、爆発的な売れ行きと人気を博した。

情報所有館 : シャープミュージアム 


電子レンジ用ガスケット

電子レンジのドアから漏れるマイクロ波が人体に影響する為、ドアに人体保護用にマイクロ波電波吸収用フェライトシートを装着したガスケットで、特許で保護され、世界中の電子レンジに大量供給した。年代:昭和47年

情報所有館 : TDK歴史みらい館 


電子レンジマグネトロン用マグネット

電子レンジマグネトロン管用磁石で、アル二コ磁石に比べ、保磁力が大きく、残留磁束密度が高く、磁気安定性に優れたFB材を使用したフェライト磁石が採用され、大量供給を開始した。年代:昭和47年

情報所有館 : TDK歴史みらい館 


電子レンジ用高電圧貫通型フィルタコンデンサ(HFC-2Y)

電子レンジのマグネトロン管のヒータ回路に取り付ける、テレビ障害防止用貫通型セラミックコンデンサで、めがね形誘電体と貫通端子、樹脂の特殊構造品で、高耐圧とノイズ特性に優れ、他社には類の無い、特許で保護された特徴有る製品。(20世紀~21世紀も供給を継続中!)年代:昭和50年

情報所有館 : TDK歴史みらい館 


カーレントセンサ(U1-25シリ-ズ)

AC電源を検出し、その出力を制御回路や保護回路に供給する電流検出素子で、リニアリティが良好で周波数の出力差が小さく、温度特性が良好で、電気冷蔵庫、エアコン、電子レンジ等に採用され大量供給した。年代:昭和53年

情報所有館 : TDK歴史みらい館 


セラミック真空管

1950から60年代に能動部品の花形であった真空管は真空容器の絶縁体としてガラスを利用していたが、アルミナやフォルステライトなどの絶縁特性と強度に優れたセラミックスに代替することによって、より小型、強靭で、長寿命化、高信頼性化が実現された。新幹線などに使われる電力用シリコン整流器の外囲器や電子レンジ用のマグネトロンの外囲器などに始まり、後年にはクライストロンなどの送信管や粒子加速器など大型真空装置にもセラミックスが使われるようになった。年代:1967

情報所有館 : 京セラファインセラミック館 


連続波マグネトロン

(1)加熱を目的とするマイクロ波の発振が得られる。(2)工業用・科学用あるいは医療用周波数(ISM:Industrial Scientific Medical)帯のうちの2450MHz(2.45GHz)に合致している。(3)誘電体の内部加熱が短時間に可能。・国産の最初の製品は医療用マグネトロン「2M10」で,電子レンジ用マグネトロン「2M75」へと発展。(4)その後,家庭用の小型電子レンジ用マグネトロンに発展。

情報所有館 : 国立科学博物館 


高圧シリコンダイオード

(1)Siウエーハ積層加工技術の確立で,高耐圧でかつ小型化を達成。CRTディスプレイ(テレビ受像機,モニタ)の高圧電源回路の小型・軽量化に貢献。(2)CRTディスプレイの表示能力の向上の一端を担う重要なデバイス。CRTディスプレイの高精細度化に貢献するため,技術開発のステップごとに性能向上が図られ,CRTディスプレイの優れた表示性能の確保に寄与した。・高圧ダイオードの変遷:   「A01系列(73年)→A30系列(75年)→A50系列(78年)→A80系列(81年)→A90系列(87年)→A00系列(95~)」。(3)CRTディスプレイ以外の電子レンジ,レントゲン装置,複写機等の高圧回路の性能向上とともに,最近は自動車の点火装置の電子化にも貢献。 

情報所有館 : 国立科学博物館 


セラミック発振子

(1)セラミック発振子は,発振子として開発したものでなく,セラミックフィルタが偶然に発振素子として使用されたことから,新しい用途を知って製品化した。民生機器などのマイクロコンピュータ(マイコン)搭載機器の低価格化,小型化,軽量化,性能の安定化,無調整化に貢献した。*セラミックフィルタが発振しないという不良クレームから,発振素子の使い方があることを知り,発振子に適した製品を開発して多くの製品の品揃えをした。(2)セラミック発振子は,マイコンなどの基準発振素子として使われている。*テレビ,エアコン,洗濯機,ミシン,電子レンジなどにマイコンの応用が拡大し,これら機器のマイコンには必ずクロック基準発振子が必要である。いままでは水晶やCR,LC発振器が使われていた。*セラミック発振子は,いままでの発振素子と比べて小型,軽量で安価であり,広い温度範囲で発振周波数の安定度が高い,各種ICの組み合わせて発振回路の無調整化ができる,といった特徴があり,マイコン搭載機器の拡大といままでの発振素子からの切り換えにより、急速に成長した。(注釈)型式名はCSA4.00MGを代表品名として表記。

情報所有館 : 国立科学博物館 


国内量産第1号電子レンジ

日本における電子レンジ量産第1号。食堂での利用など主に業務用として使用され、その後の電子レンジの普及の先駆けとなる。価格は115万円。外形寸法:幅630×奥行620×高さ1560mm、オーブン庫内寸法:幅520×奥行520×高さ332mm、高周波出力は1.8kw、200V電源。翌年4月には国際見本市にも出展、天皇陛下に拝閲いただく。

情報所有館 : 国立科学博物館 


電子レンジ

国内量産第1号機の電子レンジ。国内における電子レンジの量産としては、第1号機として登場。しかも、高周波出力は、1000Wとハイパワー仕様なので、お料理のあたためや再加熱をすばやく、効率よくおこなう。

情報所有館 : 国立科学博物館 


電子レンジ

世界初、重量センサーで生もの解凍するセンサー.オーブンレンジ。むずかしい生もの解凍が「重量センサー」と「マイコン」の組み合わせで、食品の重さを計り、重さに応じた火加減を自動的にコントロール。食品のうま味成分や栄養分の逃げを抑え、おいしく食べれる、半解凍にピタリと仕上げます。

情報所有館 : 国立科学博物館 


液晶ナビゲーションレンジ(電子レンジ)

お料理ナビゲーション&火加減自動で117メニューがカンタンに作れる液晶ナビゲーションレンジ。液晶画面が材料1分量からコツまで知らせる。コンベクションや上火・下火の火加減も自動。表示される手順にそって料理すれば、おいしく仕上がる。

情報所有館 : 国立科学博物館 


トースターレンジ(電子レンジ)

世界初、ごはんのあたためや、トーストがこれ一台でつくれるオーブントースターレンジ。よく使う機械のことを考え、1台で、あたため、焼き上げ、炊飯、そして、オーブン料理と、日常料理はおまかせです。また、レンジ加熱とトースター加熱を組み合わせれば焦げ目のいる冷凍食品もスピーディーに仕上がる。

情報所有館 : 国立科学博物館 


カプセルレンジ(電子レンジ)

食卓やサイドテーブル、リビングなど、部屋から部屋へ生活シーンに合わせて持ち運べるコンパクトなカプセルレンジ。ターンテーブル直径27cm の電子レンジがコンパクトなカプセルタイプになりなした。食卓やサイドテーブル食卓サイドテーブルに置けるので度を立たずにそのまま、あたため加熱が出来、大変便利です。

情報所有館 : 国立科学博物館 


業界初のガスコンビネーションレンジ

(1)業界で初めて、電子レンジとガス高速オーブンを複合化した同時加熱の調理機能。(2)素材や調理に合わせ、4通りの加熱方法がある。1.電子レンジとガス高速レンジの同時使用でスピーディに調理 2.ガス高速レンジから電子レンジへの自動連続使用 3.ガス高速レンジの単独使用 4.電子レンジの単独使用

情報所有館 : 国立科学博物館 


電子レンジ

業界で初めて、ドアを開けると自動的にターンテーブルが手前に出てくる「でるでるターンテーブル」機能を備えた電子レンジ。熱い庫内に手を入れなくても食品が取り出せるので火傷の心配がなく、熱風2段オーブンの採用と合わせ、でるでるターンテーブルはより一層の使いやすさを実現した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


電子レンジ

業界で初めて、食品に付けるコロモや網及び加熱方式の工夫により、油で揚げる方法に比べて20~50%のカロリーカットができる健康ダイエットメニューキーを搭載した。また、ターンテーブルに設けた21個のスロットアンテナと網に設けた3つのスロットアンテナによるマルチアンテナ加熱により、ご飯やおかずの暖めが2段でできる機能を開発し、使い勝手を大幅に向上させた。

情報所有館 : 国立科学博物館 


電子レンジ

世界で初めて食品の温度を加熱室からの排気される空気の温度変化で検知する新しい排気温度検知システム(愛称クックマチック)を開発した。これにより、よく使われるご飯やおかずの暖めを自動化しただけでなく、間接的に検知するシステムとすることで、温度プローブを食品に差込むといった煩わしさもなく、使い勝手を大幅に改善した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


センサーオーブンレンジ

現在は一般的になった仕上りセンサー付き電子レンジも、当時は未知の最先端技術でした。タイマーを合わせなくても料理の出来上がり具合をはかるセンサー技術、また、加熱の強さや時間を制御するマイコンには、膨大な調理実験結果と一流シェフのアドバイスを加味した調理データをすべて組み込んでいました。

情報所有館 : 国立科学博物館 


業務用電子レンジ

1959年に国産第一号機を完成させ、翌1960年に開催された大阪国際見本市に出品して注目を集めた。1961年に市販第一号機を発売し、1962年には国鉄の食堂車に採用された。1964年の東海道新幹線開業時にはビュッフェに採用され、ビュッフェで温かい本格的な料理を提供するという当時としては画期的なサービスを提供した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


電子レンジ内蔵型冷凍食品自動販売機

1992年発売。世界初機内冷凍保存庫から出た箱入り食品を電子レンジで加熱後提供する自動調理型自販機。商品の保存性を上げるため、冷蔵ではなく冷凍保存し電子レンジで加熱する組合せを初めて採用した。冷凍商品を加熱するため、1500W高出力の電子レンジを搭載し販売時間の短縮を実現した。電子レンジ搭載のため単相100V電源とは別に単相200Vを使用する。8種類80個収容。

情報所有館 : 国立科学博物館 


蒸気式解凍機

冷凍麺解凍用では、国産初の装置。冷凍麺を解凍調理するのに、従来は茹槽を使用していたが、本装置の開発により誰でも簡単に解凍が可能となり、冷凍麺市場の拡大の一助となった。電子レンジによる解凍と比較しても、手間がかからず、食感麺で優れる。

情報所有館 : 国立科学博物館 


ニップン韓国風お好み焼

ニップン韓国風お好み焼は、韓国の代表的な家庭料理である”チヂミ”を参考に家庭用冷凍食品業界で初めて商品化したものである。「たらと紋甲いか」をたっぷり使用した”外はパリッと中はもちっとした”うす焼の生地に相性の良い特製コチュジャン入ピリ辛たれが付いている。ふんわりとした日本のお好み焼とは一味違う本場の味が電子レンジやフライパン調理で手軽に楽しめる。

情報所有館 : 国立科学博物館 


国産第1号電子レンジ

1962年シャープが発売した国産初の業務用電子レンジ。極超短波のマイクロ波を照射して調理することから、火を使わない「夢の調理器」として注目の的となった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


国産初のターンテーブル式第1号家庭用電子レンジ

1966年にシャープが発売した国産初のターンテーブル採用の家庭用電子レンジ。これにより、ムラ焼けやムラ加熱が解消し、爆発的な売れ行きと人気を博しました。

情報所有館 : 国立科学博物館 


ロータリーインバータ

1950年にロータリーインバータのNC型の開発に続き、観光バスの超デラックス化に伴い電子レンジ、製氷機電源として高負荷用途でCS-163タイプを開発し、大電流制御用のリレーボックスと共に販売しました。静止型インバータや直流機器の登場まで車載機器搭載に重要な役割を果たしました。

情報所有館 : 国立科学博物館 


サクサクのコロッケミニ

「レンジコロッケ」は、一般家庭への電子レンジの普及を背景に、油ちょうしなくても電子レンジで簡単に調理でき、「フライ衣の食感が保てる」技術に基づく調理再現性の優れた画期的な調理冷凍食品として発売された。お弁当用総菜のレンジ対応への流れに大きく寄与する。日本経済新聞の’94・年間優秀製品賞に選ばれている。

情報所有館 : 国立科学博物館 


リリーフあったかじんわりからだふき

在宅での介護生活において「タオルを温めて」清拭している方に、電子レンジで温める簡単/便利な体ふきです。1.あたたかさを保つ、3層構造の厚手の立体シートで、ふき始めから終わりまで温かさがじんわり長続きします。また、温めたタオルでふいたときのひんやり感がありません。更には、保湿成分(ハマメリスエキス)配合。ふきあがりしっとりスベスベ、ふんわり厚手でやさしい肌ざわりで、心地良いあたたかさが長続きする、画期的なからだふきです。

情報所有館 : 国立科学博物館 


ガス高速レンジ「コンベック」

電子レンジの安全性が議論されるようになり、対抗できる商品として開発。世界初の直火型の強制対流式オーブンが完成。燃焼室からの燃焼熱気をファンで吸い込み、オーブン庫内へ直接吹き込む方式を採用。それまでの自然対流式のオーブンに比べると食品への熱伝導が10倍以上良くなり、高速加熱が可能になった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


電子コンベック

間接加熱方式の電子レンジと、ガスオーブン(コンベック)が一体化した商品。電子レンジ加熱(誘導加熱)では本格的なオーブン料理ができないため、コンベックと電子レンジの一体化が望まれ、電子レンジという異種技術に挑戦、量産化に成功。電子レンジ技術を通じ、ガス機器メーカーが家電の分野への第一歩を踏み入れた商品だった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


国産第1号電子レンジ

1962年シャープが発売した国産初の業務用電子レンジ。極超短波のマイクロ波を照射して調理することから、火を使わない「夢の調理器」として注目の的となった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


国産初のターンテーブル式第1号家庭用電子レンジ

1966年にシャープが発売した国産初のターンテーブル採用の家庭用電子レンジ。これにより、ムラ焼けやムラ加熱が解消し、爆発的な売れ行きと人気を博した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


CWマグネトロン

家庭用電子レンジ/ 第一世代、2450MHz帯、出力 800W、4kV、300mA。放熱体内にアルニコ/ 磁石を収納、極めてコンパクトな設計。米設計を凌駕する水準で家庭用/ 電子レンジ普及の原動力となった記念すべき商品。

情報所有館 : 国立科学博物館 


CWマグネトロン

家庭用電子レンジ/ 2450MHz帯、出力 650W、4kV、200mA/ 2M172Aの小型化(低出力・廉価版)

情報所有館 : 国立科学博物館 


電子レンジ用マグネトロン

家庭用電子レンジ第二世代、2450MHz帯、出力 850W、4kV、300mA。従来の陽極12分割から10分割に磁石をアルニコからフェライトに変更、重量半分に、コストは 従来の35%に押え、家庭用電子レンジの世界シェアを日本が寡占できる魁となった名品。

情報所有館 : 国立科学博物館 


電子レンジ用マグネトロン

1969年に電子レンジ用マグネトロンとして東芝で開発された。 アルニコ磁石をラジエターの内側に収納した、パッケージ型のマグネトロンで、電子レンジ普及のきっかけとなった。

情報所有館 : 国立科学博物館 


電子レンジ用マグネトロン

1983年に電子レンジ用マグネトロンとして東芝で開発された。 それまで、アノードの共振器は12分割されていたが、これを10分割とし、特性を維持しながら重量・コストを下げることができ、電子レンジ普及に貢献した。

情報所有館 : 国立科学博物館 


分割陽極マグネトロン

1927年、岡部博士は、学生実験中にマグネトロンで予想と異なる特性が報告されたのをきっかけとして、八木秀次博士と実験内容を検討し、電磁波の発振が起こっていると予想した。そこで実際に測定したところ、超高周波の電磁波が観測された。電磁波は微弱であったが、より強力な電磁波の発生を目指して試作を重ね、陽極板を分割することによって、大幅に発振出力の増大と高周波数化に成功した。分割陽極マグネトロンは、マイクロ波と呼ばれる周波帯での技術革新の端緒となり、今日でも電子レンジなどの電磁波源として盛んに用いられている。

情報所有館 : 国立科学博物館 


全セラミック封止電子レンジ用マグネトロン

昭和40年当時、電子レンジ市場の伸長に対応して各社がマグネトロン開発を進めた。日立はレイセオン社特許切れを待ってからとなり、最も遅い市場参入となった。日立は国内で初めて入力部・出力部ともにセラミック封止構造としたマグネトロンH3024,H3025,H3026,H3027を昭和43年に製品化した。H3025は業務用、他は家庭用電子レンジを対象にしており、いずれも全セラミック封止構造である。

情報所有館 : 国立科学博物館 


日立の本格的電子レンジ用マグネトロン

電子レンジ用マグネトロンの販売において日立は最も後発で参入し、昭和43年からとなった。この遅れを取り返すため日立が総力を挙げて開発した品種が2M71である。フェライト磁石を採用して冷却フィンや雑音防止フィルターなどをフル装備したマグネトロンとしては、当時、世界で最も小型化され、自動組立や部品生産など量産性とコストにも配慮された製品である。マイクロ波出力部構造はその後の業界標準になっている。

情報所有館 : 国立科学博物館 


産業用小型マグネトロン

昭和48年、日立茂原工場は業務用電子レンジ用途および産業用用途にマグネトロン2M131(写真右)を開発、製品化した。磁気回路、冷却フィン、入力側フィルターなどすべて内臓したものとしては国内で最も小型軽量のマグネトロンとなっている。更に昭和51年には横方向冷却、フェライト磁石方式のマグネトロン2M130(写真左)も製品化された。いずれも全セラミック封止構造で信頼性が高く、業務用・産業用市場で長期間に亘って使用されている。

情報所有館 : 国立科学博物館 


内磁形磁気回路方式小形マグネトロン

昭和48年、日立茂原工場はフェライト磁石をヨークで包み込んだ内磁形磁気回路方式のマグネトロン2M141(500W電子レンジ用)、2M161(700W電子レンジ用)を開発・製品化した。内磁形磁気回路方式のマグネトロンとしては国内で最も小形軽量で、日立独自のコールドホビング技術による陽極共振空洞を搭載している。

情報所有館 : 国立科学博物館 


電子レンジ用扁平形マグネトロン

家庭用電子レンジの普及とともに電子レンジの多様化が進み、マグネトロンもより小形化が要求されるようになった。昭和49年、日立はロープロファイルシリーズ2M143,2M163を開発して、日立標準品(2M141,2M161)と比較して据付け高さを25mm以上小さく出来るようにした。2M143は400W電子レンジ用、2M163は600W電子レンジ用である。

情報所有館 : 国立科学博物館 


産業用小形軽量マグネトロン

日立は、業務用電子レンジや工業加熱用を目的として、小形軽量の1.2kWマグネトロン2M121を昭和50年に開発した。家庭用電子レンジ用マグネトロン2M161の基本構造を活用して量産性の高い構造で、出力部も日立独自の同軸タイプとしている。当時、産業用としては国内で最も軽量のマグネトロンである。昭和53年には、1.4kWマグネトロン2M120が開発された。

情報所有館 : 国立科学博物館 


電子レンジ用小形軽量マグネトロン

昭和61年、日立は業界で最も小型軽量化した900W出力マグネトロン2M214の開発を行った。これに続いて昭和62年には、550W出力のマグネトロン2M223,2M234を製品化して小型軽量マグネトロンシリーズを完成、家庭用電子レンジの小型軽量化に貢献した。2M234の約2/3に扁平化された構造で、扁平な導波管を用いて出力を取り出す方式である。

情報所有館 : 国立科学博物館 


産業用3kWマグネトロン

産業用マイクロ波応用がより高出力の用途に拡大していることに対応し、国内で初めて出力3kWのマグネトロン2M251,2M252が開発された。フェライト磁石方式の磁気回路を備えており、電子レンジ用と同様に簡便に駆動することができるマグネトロンで、2M251は強制空冷タイプ、2M252は水冷タイプである。

情報所有館 : 国立科学博物館 


(1-50/50)