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情報所有館 : 印傳博物館 

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蜻蛉燻信玄袋(とんぼふすべしんげんぶくろ)

明治期に流行したやや大型の信玄袋。藁の煙によって燻べた鹿革に染色で蜻蛉の模様が施されている。蜻蛉は写実的に表され、袋の表面を上下左右に飛んでいる。蜻蛉の羽は青緑と赤褐色とがあるが、赤褐色は退色し薄く残る程度である。コキは鹿角が用いられ、内部は紐と同色の紫色の布地が縫い合わせられている。寸法27.5×32.5×21.5


漆塗早道(うるしぬりはやみち)

帯に挟み、上部の円筒型の部分と下部の袋に銭や薬を分けて入れることが出来る袋物の一種。『艶道通鑑』や『嬉遊笑覧』にあるように主に江戸時代に用いられた。鹿革の全面を漆で塗ったものが多く「地割れ印傳」「松皮印傳」とも呼ばれ、表面の割れゆく様子は粋な模様として好まれた。銅製の蘭の飾金具が付いている。寸法22.0×11.0


横縞燻巾着(よこじまふすべきんちゃく)

巾着は古くから小銭や薬などの身の回り品を携行する袋として愛用されている。藁の煙によって鹿革を染めると茶褐色となるが、紐などを用いて部分を防染することによって縞模様が表される。材は不明だが、灰落とし型の根付が付属している。寸法13.5×11.0


漆塗堤莨入(うるしぬりさげたばこいれ)

かます部分に刻み莨を入れ、煙管と共に腰帯に提げて携行した。鹿革の表面全体に漆を塗り、内容物を護ったとされている。漆を全面に塗った模様は「地割れ印傳」「松皮(まつかわ)印傳」と呼ばれ、漆の割れた様子が粋な模様としてもてはやされた。前金具は銅製で弁天風神腕相撲の金銀象嵌になっている。付属の根付は長方形の象牙、緒締は銅製。寸法8.0×15.0 きせる袋4.5×25.0


爪唐草漆付三ツ巻財布(つめからくさうるしづけみつまきざいふ)

鹿革の三ツ巻財布は丈夫とされ、無地のものも多く遺されている。こちらは全体をまず藁の煙によって茶褐色に染め、次に表側に型紙を用いた漆付けの技法によって黒漆の爪唐草模様が施されている。様々な技法が組み合わされて出来た貴重な資料である。財布の内側には墨絵・吹き絵と呼ばれる手法により山水図が描かれている。
寸法26.0×16.0


菖蒲漆付合切袋(しょうぶうるしづけがっさいぶくろ)

紐で口を締める縦長の提げ袋。こちらは全体を藁の煙によって茶褐色に染め、次に表側に型紙を用いた漆付けの技法によって黒漆の菖蒲模様が施されている。様々な技法が組み合わされて出来た貴重な資料である。コキは象牙が用いられている。 寸法23.0×17.5


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