沿革

国立科学博物館では、産業技術史調査会(委員長:吉川弘之 産業技術総合研究所理事長)のもと、産・学・官の協力で平成9年度より5年間をかけて「産業技術史資料の評価・保存・公開等に関する調査研究」を行いました。

調査研究では、日本の産業技術の発展を示す資料が何処にどのように残っているかについて、データベースを作るとともに、「技術の系統化」や「資料の登録」、産業技術史資料情報のネットワーク化や、技術革新についての新たな学術分野の形成などについて検討を進めてきました。

この成果を受け、産業技術史調査会は平成13年8月に「産業技術の歴史を未来に役立てる情報拠点」の情報拠点の整備が必要であるという構想をまとめました。国立科学博物館ではこの構想をもとに、平成14年6月に「産業技術史資料情報センター」の組織を立ち上げ、平成15年6月にセンターを日本橋に開設しました。平成24年4月からは筑波の研究施設に拠点を移し、現在に至っています。