(データは調査時のものです。最新の状況とは一致しない場合があります。)
アーク溶接ロボットシステム(RJ45HW*2,ブームドッキング溶接用) |
資料番号 : 101890081020 |
所在等 |
日立建機株式会社 土浦工場 |
所在地 |
茨城県土浦市 |
製作(製造)年 |
1985 |
種類 |
設計図・文献、写真 |
製作者(社)等 |
新明和工業株式会社 |
調査機関団体 |
社団法人日本ロボット工業会 |
特徴 |
1. 当時としては珍しい全回転駆動タイプのロボットを逆さまに吊り下げたものである。ロボット単体ではなくワークの姿勢を変えるポジショナやロボットの位置を変える走行装置をロボットの周辺軸として、ロボット制御盤で制御していた。(当時、一般的には走行装置はロボットとは別の制御盤から制御されており、ロボットの制御盤から周囲装置をサーボ制御するものは珍しかった。)2. 厚板溶接(特に建機(パワーショベル)部品)の溶接に適した周辺装置を装備していた。すなわち、常に溶接線が下向き溶接になるようにワークの位置を自由に変えるサーボ2軸ポジショナ、長尺ワークを溶接するためのロボット走行装置等。3. 厚板溶接の場合は溶接品質(溶け込み)が重要であり、そのため溶接ワイヤを溶接継手に対して常に適切な位置に持っていく必要がある。そこで、溶接ワイヤを用いたタッチセンサや溶接電流の検出により溶接位置を検出するアークセンサを各種装備していた。4. 建機部品の場合、部品精度が悪くて開先継手形状が均一でない場合が多く、3項の各種センサでは対応しきれず、従来はロボット化(自動化)が困難であった。本システムでは開先幅を自動検知し追従できる「開先幅センサ」を装備し、従来不可能であったワークのロボット化(自動化)を実現した。その他、「アークスタート繰り返し機能」や「ワイヤ溶着自動処理機能」など、ロボット・チョコ停防止(自動運転率向上)の機能も特徴であった。 |
資料公開状況 |
|
調査票記入日 |
2003/12/15 |
本データベース記載の画像及びテキストの複製・転載を禁じます