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情報所有館 : 東北大学総合学術博物館 

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金臼(鉱山の引き臼)

これは茶臼であるが,目の切り方が違い,鉱山用石臼に転用された可能性がある.採集者は砂鉄を含む砂岩,「ドバ」を粉砕した鉱石臼と考えていた. コワニー、石川準吉訳:日本鉱物資源に関する覚書、1944.に小規模鉱山では粉引き臼で鉱物を粉砕しているとある。


フイゴ羽口

岩手県下閉伊郡田野畑村 採集の粘土製羽口.鉄山の荒鉄(銑鉄)から延べ鉄(庖丁鉄・低炭素鋼素材)を作る大鍛冶の羽口か.


鉱滓 

岩手県田野畑村室場鉄山(窪田蔵郎氏教示).盛岡藩のたたら(鉄山)の鉄滓.屋外展示.盛岡藩ではたたらを「鉄山」といい,たたらや烱屋(どうや)は鋳物師をさす.仙台藩ではたたら製鉄を「烱屋」という.


釣り針製作用フイゴ

鍛冶屋で使う箱形ふいご.南部盛岡藩の海岸地帯で釣針を製作するのに使った.底板を後補した本体,フタ,ピストンと押し棒がある.釣針鍛冶や鋳掛けはこの大きさで良いが,一般の鍛冶屋では3尺以上のものを使う. 側板は本来柾目板だがこれは板目板.


釣り針製作用加工台と工具 

日本の釣針は瀬戸内型,関東型,三陸型の三種類.明治以後は瀬戸内,兵庫県が中心になる.これは江戸時代からの三陸釣針の製作道具.極軟鋼のワイヤーをこの台の道具で曲げて形を作り,浸炭熱処理して製品とした. 一部新材料で後補.


ノベガネ(延べ鉄)

小判形の鉄塊,錬鉄.南部藩のタタラの主製品は銑鉄で,それと炉に残った粗鉄から大鍛冶で極軟鋼の「延べ鉄」を作った.出雲のたたらでは一番多い製品がこれ(庖丁鉄)であった.南部延べ鉄は江戸に移出されていた.103も参照


寛永通宝 1さし 

わら縄に寛永通宝百文を通した状態を「一サシ」という.寛永銭はサシに通した場合96枚で百文として通用したが,鉄銭は重く割れやすく,割増にしないと通用しなかった(新沼鉄夫氏・談)


寛永通宝鉄銭 

東北で多数作られた鉄の寛永通宝.外人見学者などへの記念品用にいただいたもの.105点あったがあちこちにさし上げて81点になった.


おはぐろ壷

鉄漿(おはぐろ)の材料は酸化鉄で,鍛冶屋のハンマースケールやヤスリ粉を酢などと共に鉄の壷に入れて製作した.できた黒い粉は陶器のお歯黒壷に入れて,フシの粉で歯に塗った.


たたら製鉄のケラ

鉄鋼協会と東京大学生産技術研究所が島根県吉田村菅谷の復元たたらで製作したケラ.ケラは金偏に母と書き炉の中に溶けないで残った低炭素鋼で,大半は「ブケラ」といい軟鉄の材料だが,この中の高炭素の部分が「玉鋼」と呼ばれて刀剣製作に使われた.


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